トヨタ GRヤリス
グレード：RZハイパフォーマンス ４WD 1.6
価格：456万円
はい、今回は、こちらも各方面で大絶賛。
私も大絶賛したシビックタイプRのガチンコライバル、GRヤリスです。
しかし、毎度書いてますが、時代は変わりましたね。
500万のシビックも大概ですが、こちらは460万のヴィッツです。
まあ、ラリーエディションとかモリゾーエディションとかになると、もはやそんな価格でもすみませんので、安いんでしょうか？？
でも、これって遡ると、走り好きの若者が買ってた、”かっとびスターレット”ですよね。ちがう？
ラリー仕様なので、セリカGT-FORE直系の方が近いんでしょうか？
さて、それでは試乗です。
まず外観ですが、ラリー用カーとしての改造が施されており、ノーマルとは異なるブリスターフェンダーが、只者でない雰囲気は出しています。
ただ、正直言って、ノーマルシビックとタイプRの違いほどのインパクトはないかなという感じです。クルマに興味が無い人には、単なるヤリスに見えるんじゃないかと思います。
次に乗って感じる印象ですが、こちらも外装同様。パッと見の印象はヴィッツです。
もちろんよく見るといろいろ凄いです。
そもそもMTシフトがありますし、7000レッドのタコメーター。
280km/hまで表示のスピードメーターなんかは、普通のクルマならない装備ですね。
でも、これも分かる人が分かる類のものかなとは思います。
リセールは、そこそこ良さそうな気がしますが、高いクルマだぞとの主張は周囲には伝わらないでしょう。
さて、スポーツカー試乗なので、正直そんなところはどうでも良いです。
乗ってどうか、走ってどうか！
まず、これはどうしても私の好みの問題なのですが、やはりヤリスベースなので、車高が高い
ラリー用としてはこれで良いんでしょうが、やっぱりもう少し背の低いのがいいですね。
ただ、屋根を軽量化しているせいか、走ってみて背が高いネガ（＝ロールセンターの高さ）はあまり感じませんでした。
足は不快というほどではないですが、十分に硬い！
そのため、ロール感はないです。ハンドルもしっかりしていて、ABCペダルの感触も良いです。
触る部分の感触は十二分にスポーツカーの感触なんですが、それでもなんかスポーティ感が出ないのは、やはり背が高くて見晴らしが良いせいかなとは思います。
ただ、こんなのは、のんびり走っている時の話
凄いのは、エンジンです。
3気筒1.6L？ なんだかパッとしない感じに聞こえますが、直線で踏んでみます。
速えー！
このエンジン、凄いです。車重が軽いのもありますが、めちゃくちゃ速いです。
ようやく450万円の価値が分かりました。
最近乗った国産車の中では、一番ドンっとくる加速かもしれません。
下からターボが効くので、一発目のダッシュはたぶんモデナより速いです。
もう結論を書いてしまうと、このエンジンを買うために買うクルマです。
ということで、まとめです。
良い点： エンジン！ これが全てです。
悪い点： エンジンとちょっとしたディテール、運転感以外はまんまヴィッツ。
450万円を他人に感じさせるのが難しい。。。
ということで、すごい評価が難しいんですが、好みの問題がちょっと入って
総合評価：★★★
一度乗ってみてください。分かる人には分かります。そして、分かる人だけ分かれば良いと思われる方は買いでしょう。
私はどうしてもカッコつけたいという下世話な感情が抜けないので、ちょっと厳しめの点数でした。
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